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ユカタン半島 遺跡巡りの旅:第6回

シュナントゥニチ、カハルペチ

 

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シュナントゥニチ遺跡へ

 サン・イグナシオの近くにはカラコル遺跡以外に、シュナントゥニチとカハルペチという二つ遺跡があります。シュナントゥニチは町から車で20分くらいのところにあり、グアテマラ国境に行くバスでも行けるのですが、疲れていた私はタクシーを雇って行くことにしました。

 サン・イグナシオの中心部には観光客相手のタクシーがいつも停まっていて運転手が声をかけてきます。その中の一人に聞いたら、シュナントゥニチ遺跡の入り口まで往復で60ベリーズドル(30USドル)ということでした。気の良さそうなおやじだったので、このタクシーで行くことにしました。

 タクシーが遺跡への入り口に当たる川の渡し場に着きました。シュナントゥニチ遺跡は川向こうにあるため、車と人は船と言うより動く橋と言ったほうがいい乗り物で対岸に渡ります。この渡し橋に車も乗せられるのです。バスで行くと、ここから遺跡の入り口まで約2キロ歩かなくてはならないのですが、タクシーなら入り口まで行ってくれるので助かります。

 

人力でワイヤーを手繰って動かす渡し橋

 

迫力あるピラミッド神殿エル・カスティーヨ

  シュナントゥニチ(XUNANTUNICH)とは、マヤ語でStone Lady(石の淑女)という意味だそうです。ただし、これは後で付けられた名前です。

 遺跡の規模はそれほど大きくないのですが、雰囲気もいいし、かなり見ごたえのあるいい遺跡です。

 多くの神殿が「PlazaA」を中心として周囲を取り囲むように建てられており、特にメインの建築物であるエル・カスティーヨ(A-6建造物)は高さが40mある立派なものです。

  また、エル・カスティーヨの東西両面上部には雨の神チャックをデザイン化した漆喰装飾が残っています。実際に見れるのは漆喰保護のためにプラスティック樹脂のカバーをかけたものですが、それでも壮麗な装飾が施された神殿であったことが理解できます。

 

整備が進んだきれいな遺跡だが、熱帯林の雰囲気もいい。奥に見えるのがエル・カスティーヨ

シュナントゥニチ最大の建築物エル・カスティーヨ

エル・カスティーヨの側壁を飾る漆喰装飾(東側)

漆喰装飾(西側)。デザイン化したチャックの顔が分かる

 

 静かな環境のカハルペチ遺跡

   シュナントゥニチから戻った後、町の近くにあるというカハルペチ遺跡に行ってみることにしました。

 カハルペチ(CAHAL PECH)は、サン・イグナシオから徒歩で約20分のところにあります。町から坂道を歩いていくと、丘の上の方に森や古い小屋のような建物などが固まっている場所が見えます。そこまで、またきつい上り坂が続きます。ツアー客などが車で通り過ぎるのを見送りながら、汗を拭きふきようやく遺跡の入り口にたどり着きました。

  カハルペチは小さな遺跡です。

 メインの建築群は「PlazaB」を取り囲むように建てられています。かなり広い「PlazaB」に面した壁面の入り口を入ると狭い「PlazaA」に出ます。そこに面して建つのがメイン神殿の「A1」です。

 その周囲には「PlazaD」、「PlazaE」といった小さな広場が作られ、それを囲んで神殿や居住空間が複合的に作られています。外側から見ると小型の要塞といった感じがする面白い作りの遺跡です。

 この遺跡のよさは、潤いのある美しい森に囲まれた静かな環境ということでしょう。のんびりと散策していると、気持ちがよくなります。

 ただし、時々、大勢の観光客が来ます。私も、日本人の団体ツアーに出くわして驚きました。「こんなところまで日本のツアー客が来るのか」と思いましたが、タクシーの運転手が「この辺に来る団体客の多くは大型客船のカリブ海ツアーの連中だ」と言っていたのを思い出しました。

 たぶん、時間に追われたツアーではこの遺跡のよさは分からないと思いますが・・・・。

 

カハルペチ遺跡の入り口

「PlazaB」に面した壁面。四角い入り口の奥が「PlazaA」

小さいがスタイルがいいA1神殿

城か要塞のような感じの複合建築物

 

線

 

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「第7回」に続く

 



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