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ユカタン半島 遺跡巡りの旅:第4回

ラマナイ遺跡・ボートツアー

 

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ボートツアーの出発

  翌日、ボートでラマナイ遺跡を訪ねるツアーに出かけました。

 宿泊しているホテルの裏に川が流れていて、そこを3時間ほどかけて遺跡の入り口まで移動します。朝、船着場でツアーボートを待っていると、フランス人のカップルと年配の白人がやってきました。私を含め、4人のツアーだと思ったのですが、驚いたことに、十数人の観光客の一団がボートに乗り込んできて、船の中はいっぱいになってしまいました 。

 実は、ラマナイ遺跡のツアーは欧米の観光客に非常に人気が高かったのです。

  両側を原生林やマングローブ林に囲まれた幅10数メートル程度の川をモーターボートはゆっくり走ります。川にはワニがいるし、森の木には様々な鳥やイグアナなどがいます。ガイドを兼ねた船頭が、それを丁寧に説明してくれます。いわゆるエコツアーになっているのです。

 特に面白かったのは、森の中にいたサルがボートに飛び乗ってきたことです。毎日、ツアー客がやってきて食べ物を与えるので、すっかり人に慣れてしまっているのです。警戒心がまったくなく、私の膝を平気で踏みつけ、船内を歩き回っていました。

  先進国ではこうした自然動物への餌付けは自然保護の観点から禁止されていますが、この国では、まだそこまで考えていないようです。

 

小さなボートに観光客が大勢乗った 川の周囲を囲む原生林

川には小型のワニがたくさんいる サルがボートに乗ってきた

 

ラマナイ遺跡

   エコツアーを終えたボートはスピードを上げ、マングローブ林に覆われた川を疾走し始めました。やがて川幅が広がりウォーターバンクという細長い湖のような場所に出ました。ここにラマナイ遺跡の入り口があります。

 ビジターセンターから遺跡の中に入ると、周囲は鬱蒼とした原生林に包まれていました。マヤの遺跡の多くは密林に覆われているのですが、ユカタン半島の遺跡の周辺に生えているのは細い幹の潅木が多いのに対し、この遺跡周辺の植物は巨大なソテツや羊歯のような熱帯植物が多く、まるで、ジュラシックパークの世界のように神秘的です。

 熱帯植物が生い茂り、薄暗くなった歩道を歩いて行くと、様々なマヤの建築物が姿を現します。その中で、最も有名なのが「仮面の神殿(N10-56)」と呼ばれる建物です。その名がついたのは、神殿の壁面に人の顔が浮き彫り状に作られているからです。写真で見ると、仮面だけが異様に白い色をしていますが、これは仮面を風化から守るために表面をプラスチック樹脂で固めているためです。

 

鬱蒼たる熱帯植物の森に包まれた遺跡

仮面の神殿の全体

神殿の壁にある仮面

 

 ラマナイのピラミッド神殿

   下の写真はラマナイで一番高い建造物N10-43です。高さ33mですから、コバ遺跡のメインピラミッドより少し低いですが、なかなか迫力があります。

 神殿の頂上に上ると、広大な熱帯林とその先に湖を見ることができます。素晴らしい景色で、時間があれば1時間くらいここで瞑想したくなります。

 最後は「ジャガー神殿(N10-19)」です。それほど大きくはないのですが、均整の取れた美しいピラミッドです。周囲の広場や複合建築物も非常に魅力的で、神殿の存在価値を高めています。ジャガーという名は神殿の下部壁面に切り石でジャガーの顔が表現されていることからついたようです。

高い神殿と呼ばれるラマナイ最大のピラミッド

神殿の上から見た景色

ジャガー神殿。基盤部の左右にジャガーの顔がある

 

 ラマナイツアーに満足

 ラマナイ遺跡のボートツアーは団体向けなども含めていくつもあるようで、遺跡の中を歩いている人は意外に多いのです。ただ、コバ遺跡と比べれば遥かに人が少ないため、遺跡の雰囲気も保たれています。

 このツアーの料金は40USドルで昼食付きですからリーズナブルではないでしょうか。食事はチキンの煮物と豆の炊き込みご飯、フライドバナナ、サラダといったメニューでしたが。悪くなかったです。今回の旅行で参加したツアーの中では、トータルに見て一番良かったと思います。

 

線

 

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「第5回」に続く

 



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