サイル遺跡(マヤ文明) メキシコ
サイル遺跡のメイン建築物である宮殿(El Palacio)。開口部に円柱を配した3層の豪壮な建物だ。
サイル遺跡はユカタン半島の主要都市メリダの南に点在するプーク様式の遺跡群の一つ。この古代都市が栄えたのは古典期の後期(西暦800年から900年ころ)で、都市は広さが約5ku、住民は1万人以上だったとされている。

 サイル遺跡の周辺にはラブナ、シュラパック、カバーといった同じプーク様式の遺跡があるが、サイルの「宮殿」は、それらの遺跡では見られない優美なデザインの建築物で、一見の価値がある。


ユカタン半島の主要都市メリダから南へ約110キロのところにある。バスでは行きにくい場所にあるため、ツアーで行くのが一般的。ウシュマル、カバーなど周辺の遺跡を含めたルータ・プークツアーが毎週、金、土、日に出ている。バスと同じように、メリダのバスターミナルでチケットを買えばいい。

 

宮殿を斜めから見たところ。特徴は、開口部に屋根を支える円柱が用いられていることと壁面に円柱模様が多用されていることだ。プーク様式の建築デザインによく見られる特徴だが、これだけ見事な様式を残している建物は少ない。残念なのは、建物の右半分が壊れたままになっていることだ。


宮殿の2層目は、開口部の円柱だけでなく、壁面に円柱の模様が刻まれるなど、非常に凝った作りになっている。壁面の上部に見える顔は切り石細工で雨の神チャックを象ったものだ。


2層目の壁面上部の神チャック。この神の顔にも様々なデザインがあって面白い。


El Mirador(展望台)。小型ピラミッドの上に屋根飾りを持つ神殿が乗っている形で、近くのラブナ遺跡にあるのと同じような建物だ。




勝手に評価/お勧め度 ★★★
★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。
★★★★=かなりいい、一度見てほしい。
★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。
★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。
★=特にお勧めはしません。

規模は大きい遺跡のようだが、今のところ見所は宮殿しかない。ただ、このようなプーク様式の壮麗な建築物は他になく、見ごたえがある。周囲には特に何もない。遺跡の修復や開発が進んでおらず、ここを訪れる人もあまり多くないのだろう、静かな環境が心地いい。アクセスはルータプークツアーを利用すればいい。お勧め度はやはり★★★。

 

ラテンアメリカ博物館
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