サクサイワマン (インカ文明)  ペルー

ペルー国旗

インカの首都を守る巨大要塞

サクサイワマンの城壁。インカが得意とする技術で巨石を積み上げている。
 クスコの北側を囲む丘の上にあるサクサイワマンは、首都を守る要塞であるとともに宗教儀礼の場でもあったと推測されている。巨石を用いた城壁の姿から想像できるように、要塞としてのサクサイワマンは非常に堅固だった。1536年に勃発したスペイン占領軍に対するインカの反乱の際には、インカ軍がここに立てこもりスペイン側の攻撃を何度もはねのけた。

 

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巨石を積み上げた城壁は3層になっており、壁はジグザグになって360m続いている。実際の城壁は20mの高さがあったそうだが、戦闘が終わった後、スペイン軍によってかなり破壊されてしまった。

石垣は巨大な岩を隙間なく組み合わせている。大きな石を使った城壁は日本にもあるが、このように石と石を完璧に摺り合わせた巨大な石垣はインカ以外では見ることができない。

多くのインカの遺跡では巨石を使った遺構が見られるが、サイサイワマンほど大きな石を使っている所はない。大きな石になると360トンもあるという。また、中には、遠いオリャンタイタンボから運ばれた石もあるそうで、これを見ているとインカの石に対する情熱が感じられる。

 石の門は狭く、防御しやすい構造になっている。

サクサイワマンは広場を挟んで南側と北側に分かれている。写真の北側には大きな石垣はなく、自然石の丘とテラス状の遺構がある。この広場では、毎年6月24日に南米三大祭の一つとされるインティ・ライミ(太陽の祭り)が行われる。

石垣のある南側はクスコ市街を望む高台になっており、遺跡の南側に回ると、クスコを一望できる場所に大きな十字架が立てられている。

サクサイワマンの訪問レポートはこちら
第16回 サクサイワマン、ケンコー

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評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。


 サクサイワマンは、規模の大きな石組みが見所。ただ、美しい石組みはクスコ市内のほうが多い。遺跡だけでなく、クスコを一望できる場所にあるのもいい。

  アクセスはクスコのアルマス広場から歩いて30分くらいだが、高地の上に急な坂道が続くので時間には余裕を持って行くほうがいい。無理をすると高山病の危険がある。また、周辺は治安がよくないので、単独行動はしないほうが無難だ。

 評価項目  評価
 遺跡 ★★★
 周囲の環境 ★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設
 お薦め度 ★★★

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クスコ近郊の遺跡巡りルート

 クスコの近郊には、サクサイワマンのほか、ケンコー、タンボ・マチャイ、プカ・プカラなどがある。これらの場所は一日で回れるツアーがある。個人で行く場合は、タクシーで、最も遠い場所にあるタンボ・マチャイまで行き、そこから歩いてすべて回ることができる。タンボ・マチャイまではコレクティーボ(乗り合いタクシー)もあり、クスコからピサックに向かう東側の道を通っている。

 

 



 
ラテンアメリカ博物館
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