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南米ペルー 遺跡巡りの旅:第22回

リマ 歴史地区

 

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スペイン人征服者フランシスコ・ピサロが築いた街

  ペルー遺跡巡りの旅の最後に、世界遺産に登録されているリマの歴史地区を訪ねます。

 リマは、1535年にスペイン人の征服者フランシスコ・ピサロが築いた街です。その名前は、市内を流れるリマック川(リオ・リマック)から来ているそうです。

 スペイン植民地時代、リマは巨万の富を生み出したスペインの南米支配の拠点として栄え、華やかな都市文化が興隆しました。その後、何度かの地震に見舞われたことで多くの建築物が打撃を受けましたが、主要な建築物は修復などによって今も残っています。

 ただ、クスコやカハマルカなど、植民地時代の姿をよく保っている都市とは異なり、新旧の建物が混在しているのが、少し残念です。

 リマの歴史地区は、ペルー政治庁やカテドラル(司教座聖堂)が建つアルマス広場が中心ですが、そこに行く前に、南西へ約1kmのところに位置するサン・マルティン広場に行ってみました。

 日曜日だったこともあり、サン・マルティン広場は大勢の人で賑わっていました。アルマス広場は外国人観光客が多いのに対し、こちらは休日の散歩を楽しむ地元の人たちで大変な熱気です。

 広場の中央には、南米独立運動の指導者として名高いサン・マルティン将軍の像が立っています。以前、この近くに日本料理屋があり、リマ滞在中は毎日そこで食事をしていたことを思い出しました。

  サン・マルティン広場とアルマス広場を結ぶラ・ウニオン通りは、かつてはリマで最も賑やかな通りだったのですが、今は活気が衰えている印象です。現在のリマは観光客が多い高級住宅街や若者に人気の新興地に人の流れが分散しているせいでしょう。


広場に立つサン・マルティン将軍像。地元の人の多さには驚いた。

サン・マルティン広場とアルマス広場を結ぶラ・ウニオン通り。

通りの途中には石造りの美しいファサードを持つラ・メルセー教会がある。

遊歩道になっているラ・ウニオン通りは、いつも大勢の人で賑わっているが・・・。

 

観光客に人気のペルー政庁の衛兵交代式

  アルマス広場は四方を、ペルー政庁、カテドラル、リマ市庁舎などの歴史的建築物に囲まれた広い公園になっており、中央には噴水があります。ペルー政庁ではお昼に衛兵の交代式があるのですが、華やかな制服を着た軍楽隊が音楽を演奏しながら行進する光景が観光客に人気です。

 ここでの見所は、カテドラルです。建物自体は、他の中南米の主要都市のカテドラルと比べて特に立派というわけではありません。内部の作りや主祭壇なども、他の教会では非常に凝った彫刻や装飾が見られるのですが、意外にシンプルです。ただ、ここには征服者フランシスコ・ピサロの墓があるのです。


アルマス広場の噴水と、奥はペルー政庁。

派手な黄色が特徴のリマ市庁舎。

都市の中央広場には必ずあるカテドラル(司教座聖堂)。

カテドラルの入り口。中にピサロの墓がある。

カテドラル内部。メキシコなどのカテドラルと比べるとかなりシンプルな作りだ。

 

大理石の彫刻で飾られたフランシスコ・ピサロの棺

  カトリックの教会の内部は、主祭壇とは別に建物の左右に聖人や聖母などを祀ったチャペルがいくつも設けられています。フランシスコ・ピサロの墓はそのチャペルの一つとなっていて、カテドラルの入り口近くにあります。

 中には大理石の彫刻で飾られた棺があり、その横に、中に安置されたピサロの骨の写真が解説付きで掲示されています。棺には、墓碑銘があり「ここに、リマの創設者であり、ペルーの征服者であるドン・フランシスコ・ピサロが眠る。1478年にスペインのトルヒーヨで生まれ、1541年にリマで死す。1985年、リマ創設450年を迎えたのを機に、首都議会がここに遺体を移した」といったことが書かれています。

 ピサロの業績はともかく、歴史的人物の墓が大切に守られているのはいいことです。昔は人が少なく、そこにいた係りの人が丁寧に解説してくれました。今でも頼めばガイドしてくれるようですが・・・。

 このほか、カテドラル自体も歴史があって、内部の博物館はなかなか見応えがあります。個人的には、地下のカタコンベにある骸骨の展示が面白かったですね。  


フランシスコ・ピサロの墓があるチャペル。

ピサロの石棺。右横にピサロの骨の解説がある。

石棺に書かれたピサロに関する記述。

ピサロとスペイン人たちのペルー上陸を描いた絵。

教会の地下墓地には骸骨も展示されている。

 

ペルーの若者に人気のガマラ

 リマはバラエティに富んだ地区を持つ大きな街です。高級ホテルやレストラン、ブランドショップなどが充実したミラ・フローレス地区や、国立サン・マルコス大学や国立人類学博物館などに近く大型ショッピングセンターがあるサン・ミゲル地区などが観光客には人気です。ただ、地元の若者が好きな街といえば旧市街と新市街の間にあるラ・ビクトリア地区のガマラ(gamarra)でしょう。

  若者向けのファッションを売る店が軒を連ね、東京で言えば原宿のような所なのですが、ペルーらしく、怪しげなものを売る店もたくさんあります。その中に、蛙をすりつぶして蜂蜜などと混ぜて飲む勢力剤を売る店があり、私もちょっとだけ飲んでみました。

 この地区に行くと、その熱気と迫力に驚きます。ただし、人間がやたらに多いですから、治安はよくありません。もし、ここに行くのであれば数人で、注意して行って下さい。


ビルの上の階までマネキンが並んでいるのが面白い。

軽食やデザートなどを売る屋台も多い。

ガマラ名物「カエル・ドリンク」の作り方

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