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南米ペルー 遺跡巡りの旅:第16回

サクサイワマン、ケンコー

 

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不思議な巨大加工岩 ケンコー

 プカ・プカラからコレクティーボでケンコーに向かいます。歩いても下り坂を40分程度ですが、標高が3800mと高いため、慣れないうちは無理は禁物です。のんびりと坂を下る車に乗って約10分でケンコーに到着。料金は40円弱でした。

 ケンコーには宗教儀式のために作られたという不思議な巨大加工岩があります。もともとそこにあった大きな石灰岩の表面を削って平らにしたり、階段を作ったり、くり抜いて通路を造ったりしてあります。ケンコーというのはギザギザという意味で、その名の通り、岩の上にはギザギザの形が彫られています。インカ時代には、そこに犠牲の血などを流す儀式が行われたそうです。

 ただし、今は石の上には登れなくなっているため、遠目でしか上部を見ることができません。どこの遺跡も規制が厳しくなり、自由に見学できないのは残念です。


様々な加工が施された巨大石灰岩。左側には儀式を行う円形広場がある。

岩の上部。階段などが作られているのが分かる。

岩の側面も平らに加工されており、内部も通行できるようにしてある。

岩の中も加工されており、左側はミイラを作るための台だったとか・・・。

 

スペイン軍の攻撃をはねのけた堅固な要塞サクサイワマン

  ケンコーから、クスコを望む巨大遺跡サクサイワマンまで歩いて20分ほどです。クスコの中心地からでも、歩いて1時間以内で行くことができますが、坂を上って行くためにかなりキツイです。一方、ケンコーからはゆるい下り坂で楽ですし、サクサイワマンの見事な石垣の全体を遠望することもできます。

 サクサイワマンは、要塞とか宗教儀礼の場とかいう説がありますが、おそらくその両方の役割を持っていたのでしょう。要塞としてのサクサイワマンは非常に堅固で、1536年に勃発したスペイン軍とインカ軍の軍事衝突ではインカ軍がここに立てこもりスペイン軍の攻撃を何度もはねのけました。

 その最大の特徴は巨大な岩を組み合わせて築いた石垣です。それも見事な加工で隙間なく組み合わせており、インカの技術の粋を見ることができます。石組み加工の美しさではクスコ市内の石垣のほうが優れていますが、石の大きさではこちらのほうがはるかに勝ります。


ケンコーからの道から見たサクサイワマン。観光用のリャマが遊んでいた。

石組みは3段に築かれている。これは天、地、地下の3つの世界を表しているとか・・・。

美しさより荒々しさが感じられる石組み。いかにも要塞という感じがする。

石垣の1段目には特に大きな石が使われている。

石の門は狭く、防御しやすい構造になっている。

 

クスコを一望できる高台

   サクサイワマンは広場を挟んで南側と北側に分かれていますが、巨大な石垣があるのは南側になります。

  こちらは、クスコ市街を望む高台になっており、ここに立てこもったインカ軍は、クスコにいるスペイン軍の動きを的確に把握できたでしょう。現在は、クスコを望む場所に大きな十字架が立てられています。

 雨季のクスコは毎日雨が降ります。この日も午後3時頃から雨が降り出し、サクサイワマンを半分も見ない内に降りが激しくなりました。これでは写真も撮れません。残念でしたが、遺跡巡りを中止してクスコに戻ることにしました。


十字架が建てられたサクサイワマンのミラドール(展望台)。

 

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