テオパンソルコ遺跡

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メキシコ中部 遺跡巡りの旅:第15回

クエルナバカ/テオパンソルコ

 

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気候がよく、のんびりした雰囲気の街

 メキシコ近郊の観光地はいろいろとありますが、海外の観光客に人気が高いのは、気候がよく、のんびりした雰囲気があるクエルナバカだと思います。ここにもテオパンソルコという遺跡があります。

 クエルナバカ行きのバスはメキシコシティの南ターミナルから出ています。バス会社は何社かあるのですが、クエルナバカの街の中心近くにターミナルがあるPullumam de Morolos社のバスを選んで乗りました。1等バスですから、綺麗で快適です。

 1時間半ほどでクエルナバカのターミナルに到着しました。メキシコシティと比べて気温が高いのですが、乾燥しているため気持ちがいい気候です。ここから、街の北に位置するテオパンソルコ遺跡に向かいます。タクシーで15分くらいで住宅街の外れにある遺跡に到着しました。
 

クエルナバカの中心部にある革命児サパタの像。


テンプロマヨールを模したメシーカ様式の建造物群

  クエルナバカがあるモレーロス州には古くから先住民が住んでいたのですが、西暦1200年ころにナワトル系のトラウィカス族がモレーロス州西部を占拠したのです。その中心都市として築かれたのがテオパンソルコです。ちなみに、テオパンソルコとは、ナワトル語で「古い寺院の場所」という意味だそうです。

  その後、メキシコ中央高原を支配し、周辺地域に勢力を拡大したメシーカ(アステカ)に従属させられました。このため、現在残っている建築物は支配者であるメシーカの文化様式になっているということです。

 住宅街の一角にある小さな遺跡ですから、観光客はほとんどいません。全体は野球のグラウンドくらいの広さで、広場を中心に大小の建造物が周りを囲んでいます。最も大きい建造物は、メキシコシティのテンプロマヨールを模した双子の神殿です。ピラミッド型基盤の上にある二つの神殿は、北側が雨の神トラロックを祀り、南側はアステカの最高神ウィツィロポチトリを祀っています。 

 その他、火と死の神テスカトリポカの神殿や小型神殿群があります。全体的な感じは、例えて言えば、テオティワカンの死者の大通りに並ぶ神殿群の一部だけを見ているといったところです。


テオパンソルコ遺跡の入り口。

広場に面して建てられているトラロックとウィツィロポチトリの神殿。

二つの神を祀っているため、神殿に昇る階段も二つ並んでいる。

火と死の神テスカトリポカの神殿。ほとんど崩れている。

クエルナバカの暑さが楽しいリゾートホテル

 遺跡を見終わり、街の中心近くにあるホテルに行くことにしました。再びタクシーで向かうと、ホテルは坂道を下ったかなり寂しい場所にありました。

 受付を済ませて中に入ると、小さなプールのある中庭に面して平屋の部屋が並んでいるリゾートタイプのホテルでした。部屋の前にはパラソルとビーチベッドもあり、暑い日差しを避けてのんびりできそうです。部屋の中も一般的なシティホテル程度の設備と広さで悪くありません。

 日本なら確実に1泊1万円以上はしそうなホテルですが、シーズンオフのため、1泊5000円程度の特別価格でした。早速、昼下がりの強い日差しの下、ビーチベッドでシエスタを楽しみました。冬の時期にこんなリゾート気分を味わえるのは、クエルナバカならではだと思います。
 


雰囲気がいいクエルナバカの街路。

宿泊したリゾートっぽいホテル。

中心部には洒落たカフェやレストランが多い

 クエルナバカの観光スポットとしては、豊臣秀吉の命令で死刑になった日本の26聖人の殉教壁画があるカテドラルとか、スペイン人征服者エルナン・コルテスの宮殿などがあります。

 この街は、落ち着いたコロニアル様式の街並みの中に洒落たカフェやレストランが多く、のんびり歩くと楽しいところです。時間に余裕があった私は、中心街をゆっくり散歩しながら、カフェでフルーツを食べたりコーヒーを飲んだりして過ごしました。

  有名な観光地ではないのですが、冬の避寒地として、あるいは大都市の喧騒に疲れた心と体を休ませるのにいいところだと思います。


街の中心にあるカテドラル(大聖堂)。

カテドラル内部の壁に描かれた日本の26聖人殉教図。

征服者エルナン・コルテスの宮殿。

果物が豊富なので安くておいしい。カフェの朝食にもたくさん付いてきた。

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「第16回」に続く

 



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