アンデス越えの道(アルゼンチン〜チリ)


アルゼンチン国旗

ダーウィンが挑んだアンデス越えの道

メンドーサ郊外から見た朝焼けのアンデス山脈
 進化論で有名なチャールズ・ダーウィンが乗船したビーグル号は、ガラパゴスに行く前にチリのバルパライソ港に停泊している。ダーウィンはここからアルゼンチンのメンドーサに向けてアンデス越えの危険な旅に挑んだ。当時、このルートは大変な難所で、多くの人が命を落としていた。ダーウィンも大変な苦労をしてアンデス山中の道を辿ったことが『ビーグル号航海記』に記されている。ここでは、この道を、メンドーサから出発してチリの首都サンチャゴまで辿ってみる。写真のアンデス山脈を越える旅だ。






メンドーサ郊外から見たアンデス山脈

メンドーサは世界的なワイン産地として有名な自然の美しい場所だ。町の西側にはアンデス山脈が屏風のようにそそり立ち、旅行者たちの行く手を阻んでいる。昔は馬と徒歩でこの山越えに挑んだのだから大変だったにちがいない。

 

巨大なつららをまとったインカの橋

『ビーグル号航海記』に挿入された挿絵で最も印象的だったのがこの「インカの橋(プエンテ・デル・インカ)」。天然の岩でできた橋だが、冬にはこのように大きなつららが垂れ下がり、非常に美しい。遺跡のようなものはインカとは関係がない。この橋の下に温泉が湧き出ていて、それを楽しむための施設が作られたが、雪崩にあって廃墟となったと聞いた。

 

アンデス山中の光景

アンデスの山々が折り重なるように続く、山道。南米大陸最高峰のアコンカグアもこの近くにある。私が通ったのは7月だから、南米では真冬に当たり、雪と氷に閉ざされた部分が多い。

 

山中にあるチリとアルゼンチンの国境

国境はアンデスの山深いところにある。ここに着くまでは天気がよかったが、少しずつ荒れてきて雪も降り出していた。

 

チリ側のアンデスは吹雪の中

チリ側に入ると道はアルゼンチン側よりはるかに険しくなる。道は山腹をくねくねと蛇行し、路面は凍りついている。吹雪になって視界が悪くなったこともあり、私たちが乗ったバスの運転手は大変なようだった。乗っている私たちも、あまりの天気の悪さにバスが谷底に落ちないかと心配になった。この周辺は国際的な大会が開かれるスキー場になっているが、滑っている人の影はなかった。

 

チリの首都サンチャゴから見たアンデス
無事、サンチャゴに到着。町から東を眺めると、今、越えてきた雪のアンデス山脈の高峰が並んでいた。





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アルゼンチンのメンドーサとチリのサンチアゴ間に国際バスが運行されている。私が行った時には二階建てのバスがあったので、二階の一番前の席を予約して乗った。前方の見晴らしがよく、写真を撮るには最適だった。ちなみに、メンドーサは観光が盛んで、ワイナリー巡りや、インカの橋、アコンカグアを見るといったツアーが数多く催されている。






 
ラテンアメリカ博物館
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