ガラパゴス諸島(エクアドル)


世界遺産

失われ行く進化論の島々 ガラパゴス

ゾウガメ

ガラパゴス諸島は南米エクアドルの西、大西洋上約900kmに位置する19の島々で構成されている。ガラパゴス(galapagos)とは大きなカメの意味で、島に生息する巨大なゾウガメからこの名前がついた(写真)。

海によって他の大陸とは隔離された環境にあったため、この諸島固有の生物が多く生息している。例えばガラパゴスリクイグアナ、ウミイグアナ、ガラパゴスペンギンなどだ。1835年にイギリスの調査船ビーグル号は南米南部を調査した後、この諸島に立ち寄った。これに乗っていたチャールズ・ダーウインは島の動物から着想を得て進化論を考えたといわれる。この辺のことはダーウインの「ビーグル号航海記」に記されている。

現在は、環境破壊が急速に進んでおり、この諸島の動物たちにも絶滅の危機が忍び寄っている。1978年に世界自然遺産として登録された。

ガラパゴス地図
ガラパゴスツアーでは船を使って島巡りをするのが一般的だ。エクアドルの首都キトにはガラパゴスツアーを扱う旅行社がたくさんある。4つの島(イザベラ、サンタクルス、サンクリストバル、フロレアナ)にホテルがあるため、そこに宿泊して島内ツアーなどに参加する方法もある。


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ガラパゴス諸島の動物たち

島の岩場や砂浜にはガラパゴス・アシカがたくさんいる。好奇心旺盛で、人間が海で泳ぐと近づいてきて一緒に遊んだりする。


ガラパゴス・アシカは、砂浜に群れをなして寝転がっていることが多い。大人になると体長2m以上、体重200kg以上になり、近づくのが恐い。子どもは可愛いいが、うかつに近づくと親が怒って突進してくる。


海の中で海草などを食べる小型のウミイグアナ。島によって異なった特徴があるという。体長は0.5mから0.7m程度。何十匹もの群れをなして海岸の岩場で日光浴をしている姿がよく見られる。人間が近づくと、鼻から水を飛ばして威嚇する。


サボテンを主食にする大型のガラパゴス・リクイグアナ。体長は1mから1.5mくらい。行動はのんびりしていておとなしい。人間が近づいてもあまり反応しない。数が激減しており保護に力が入れられている。


サボテンの林の中を歩くリクイグアナ。


南米の太平洋岸に生息するカツオドリの亜種であるガラパゴスアオアシカツオドリ。足の色が青いためこの名前がついた。島に巣をつくっており、子育てをする様子を見ることができる。白い綿毛が子供だが、身体の大きさは親と変わらない。


ガラパゴスアオアシカツオドリは島に巣を作っており、人間を恐れないため、間近で見ることができる。


グンカンドリは、南米各地で見られる鳥だが、ここにいるのは世界一大きいというガラパゴスアメリカグンカンドリ。大きな鳥が空を悠々と飛ぶ姿は見ていて飽きない。ガラパゴスでは喉の赤い袋を膨らませたグンカンドリの姿が有名だ。写真は親の帰りを待つグンカンドリの雛。


■ガラパゴス旅行基本情報

●ガラパゴス諸島は観光客の増加などによって自然環境の破壊が進んでおり、入島者数などの制限が設けられている。このため、旅行するには事前にツアーなどを申し込んでおく必要がある。個人旅行も可能ということだが、入島の許可は必要になる。また、入島税が100USドルかかるということだ。

●旅行は船を使って島巡りをするのが一般的だが、4つの島(イザベラ、サンタクルス、サンクリストバル、フロレアナ)にホテルがあるため、そこに宿泊して島内ツアーなどに参加する方法もある。

●船を使ったツアーは船の設備や大きさ、日程、コースなどで異なる様々なプランがある。基本的には日本でツアーを予約していかないと、現地に行っても予約がなかなか取れないという状況になりかねないようだ。

●ツアー船の参考情報はgalapagosislandsで見てみよう。豪華ヨットから中型のクルーズ船まである。100人以上乗れる大型の船もある。こういう船は設備が整っているし、揺れも少ないのでいいのだが、人数が多いと何をするにも待つ時間が長くなって疲れるというマイナス面もある。10人くらいの船は小回りが利いて、何をするにも早い。言葉ができれば客同士が仲良くなって結構楽しい。

●ツアーの料金は船やキャビン、行程によって大きく異なる。4日間の安いツアーで10万円くらいから、大型船のスイートルームや豪華船で7日間の場合は40万から50万円くらいになる。


■個人的なガラパゴス体験

実は私(管理人)がガラパゴスに行ったのは30年も前なのだ。あまり参考にはならないだろうが、その時の体験を書いておこう。

私はバックパッカーだったので、エクアドルの首都キトの旅行者に行ってツアー情報を集め、当時一番安かったツアーを予約した。7日間で約10万円だった。これにはガラパゴスまでの飛行機代と船のツアー代、最後の日のホテル代が入っていた。

船は客が6人乗れる漁船だった。太平洋上を航行するので揺れが心配だったが、海の上をすべるように走る漁船は思ったほどは揺れなかった。海にはイルカがたくさんいて、船と競争する姿がよく見られた。

何しろ小さな船なので、大型船と違って島のすぐそばまで行ってボートで簡単に上陸できた。夜は島の入り江に停泊して寝た。シャワーすらないので海に飛び込んで汗を流す。魚やエイがたくさんいるので、客は大騒ぎしていた。

食事はコックが客がツアーに行っている間に魚を釣って料理する。海を見るとたくさんの魚が泳いでいるのでいくらでも釣れるようだった。一度、イセエビを捕まえたといってロブスター料理が出てきた。一度はこれをやって客を喜ばせるようだ。

昼間のツアーもいいが、夜、入り江に停泊した船の上でビールを飲みながら、ガイドのギター演奏と歌を聞くという楽しみもあった。空には満天の星が光っていて、ガイドも船長もコックも一緒に歌ったりした。なぜか、他の客は寝てしまっていたが。






 
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