チンチェーロ (インカ文明)  ペルー

ペルー国旗

インカの栄華を偲ばせる神殿都市

チンチェーロ村の教会の北側に広がるインカ時代の長い石垣と広場。
 インカの聖なる谷にあるチンチェーロ村には元々インカの神殿を中心とする町があったのだが、スペイン人は建物を壊し、インカの石垣の上に教会をはじめとした建物を建てた。このため、教会の周囲には、インカの神殿らしい緻密な作りの石垣や儀式などを行ったものと思われる広場、規模の大きな段々畑などが残っている。

 

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 村の教会周辺には、インカの石垣を土台にした白壁の建物が並び、スペインの田舎の村に似ている。

 教会近くにある神殿跡の石垣。並んでいるくぼみにはインカの貴人のミイラが祀られていたそうだ。

 教会横のアーチを抜けるとインカの世界が広がる。

 儀式を行った広場と観客席のように作られた石垣。写真右端の石垣の上に、支配者が座ったという巨石の椅子がある。

 インカの支配者が座ったという加工した巨石。

 インカの町や村には必ずある、丁寧な石組みで作られた段々畑。

 サクイサイワマンの近くにあるケンコーの巨石と同じように加工された巨石が丘の中腹に残っている。

 巨石には階段や椅子など様々な加工が施されており、割れ目を削り拡げたと思われる通路もある。

 湧き出す雲が漂う標高3700mの村の耕作地。チンチェーロは典型的なペルーの山村で、伝統的な生活が根付いている。最近は観光客相手の商売が盛んになったが、普段の日に行くと落ち着いた村人の生活を見ることができる。

チンチェーロの訪問レポートはこちら
第20回 チンチェーロ遺跡

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評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。


 遺跡自体は規模も大きくないし、特徴的な遺構にも乏しい。しかし、チンチェーロ村が素晴らしい。同じ日曜市で有名なピサックは、村というより商売の町になってしまっているが、ここには伝統的なペルーの村の生活が息づいている。その素朴で控えめな美しさや村人の飾らないホスピタリティには感心した。きっと、日曜市で物売りや観光客が大勢いると村の雰囲気が変わってしまうのだろう。普通の日に行って、ゆっくりと遺跡と村を楽しむことをお勧めする。

  アクセスはクスコからのバスの便が多く便利。村のため宿泊や食事の施設はそろっている。また、先住民の女性が集まって手工芸品を製作・販売している工房などが村にある。

 評価項目  評価
 遺跡 ★★
 周囲の環境 ★★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設 ★★★
 お薦め度 ★★★

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インカの聖なる谷ルート図


 クスコの北に位置する「インカの聖なる谷」には、路線バスやコレクティーボ(乗り合い自動車)が頻繁に走っている。クスコからチンチェーロまでは、ウルバンバ行の路線バスを使うと安くいける。コレクティーボは早いが少し高くなる。いずれもコリカンチャから南に5分ほどのところ、グラウ通り(Av. Grau)に発着場がある。

 

 



 
ラテンアメリカ博物館
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