チカンナ遺跡(マヤ文明) メキシコ





複雑怪奇な「蛇の口の家」

蛇が大きな口を開けているとされるデザインの宮殿
 チカンナは規模は小さいがリオ・ベック様式の美しい壁面装飾が良く保存されている数少ない遺跡の一つだ。特に、怪物が口を開けたようなデザインの2号建造物(Estructura供砲亙歛絃態がよく、開口部の周りに施された石組みと石彫による複雑な装飾をほぼ完全な形で見ることができる。チカンナというのはマヤの言葉で「蛇の口の家(La casa de la boca de la serpiente)」という意味だそうで、その名前の由来はこの建物からきているわけだ。
      


 底辺が正方形をした20号建造物(Estructura将勝法かなり崩れているが正面入り口や2階の角の部分などにリオ・ベック様式の精巧な装飾が施されている。


 20号建造物の上部構造の角の部分。プーク様式でよく見られる雨の神チャックの顔が重なったデザインが用いられている。

 20号建造物の正面。それほど大きな建造物ではないが、残っている装飾がなかなかいい。手の込んだ華麗な装飾を見ると宗教儀式に使われた神殿のようだが・・・・。


 2号建造物と向かい合っている1号建造物(Estructura機法写真ではよく分からないが、長方形の神殿の基壇の上に南北2つの塔を配したリオ・ベック様式独特の建物だ。修復中らしく立ち入り禁止になっていた。

 1号建造物の向かいにある2号建造物の全体。建物の右側がなくなっているが、蛇の口を中心に左右に同じ形の開口部があったと推測される。


 2号建造物の蛇の口を拡大したもの。開口部の上と下に歯が出ているのが分かる。これが蛇の口といわれても納得し難い感じがあるが・・・。

 

チカンナ遺跡の訪問レポートはこちら
第8回 シュプヒル、ベカン遺跡、チカンナ遺跡



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勝手に評価

評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。

 小規模な遺跡だが、リオ・ベック様式の華麗な壁面装飾が見られる貴重な遺跡。最近、メキシコでもこの遺跡が注目されているようで、テレビで何度もこの蛇の口の建物の映像を流しているのを見た。遺跡の評価は★★★だが、★★★★に近い。周囲は密林に囲まれていて、静かで落ち着いたいいところだ。アクセスはそれほど悪くないが、タクシー利用が難点。周辺施設は何もない。お勧め度はやはり★★★。


 評価項目     評価
 遺跡 ★★★
 周囲の環境 ★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設
 お薦め度 ★★★

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行き方

 チカンナ遺跡はカンペチェ州の東端に位置するシュプヒル(Xpujil)という町の西約3kmのところにある。この辺には、チカンナのほかに、シュプヒル、ベカン、オルミゲロといったリオ・ベック様式の遺跡が集まっており、シュプヒルの町をベースにして遺跡巡りができる。シュプヒルには、カンペチェおよびチェトゥマルから長距離バスが出ている。チェトゥマルからは2時間ほどで着く。

 遺跡に行くには、タクシーを利用するのが一般的。バス停の前に停まっているタクシーと値段交渉して雇えばいい。タクシーの運転手は遺跡ごとの料金表を提示するが、何カ所かまとめれば安くすることが可能だ。


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