チャビン・デ・ワンタル (チャビン文化) ペルー

世界遺産ペルー国旗


アンデス巨石文明の源流

チャビン石碑
浅浮彫りが表面に施されたチャビンの石碑
 紀元前約1000年ころにアンデスの山岳地帯で栄えたのがチャビン文化。その遺跡である「チャビン・デ・ワンタル」は、ペルーの日本大使館襲撃事件でフジモリ元大統領が特殊部隊を大使館に突入させた際、作戦名に使われた。この遺跡の名前がなぜ作戦名になったかは、遺跡に行けば納得できる。石を組んで作られた遺跡の内部は真っ暗で、いくつも部屋があるため、自分がどこにいるのか全く分からない。その状況が占領された大使館に似ている。
 数あるアンデス文化・文明の中でもかなり古い時代の遺跡の一つであり、石の彫刻や石造りの神殿など、インカにつながる巨石文明の出発点として見ると面白い。写真は神殿の前に置かれていたレリーフ。ジャガーと鳥を一体化させた不思議な生き物が浅浮き彫りで描かれている。

 

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 神殿正面の石柱に彫られたジャガーをモチーフにした神の顔。チャビン文化の特徴的なデザインだ。


 神殿の壁面は薄い石を積み重ねて作られている。



 チャビン遺跡の感じを再現した国立人類学歴史博物館の展示室。石壁の狭い通路を通っていくとランソンと呼ばれる彫刻が施された石柱が立っている。



 チャビン文明の特徴の一つは、石彫にあり、表面にピューマのような怪物やコンドル、蛇などを複雑に組み合わせた独特のデザインを彫りこんだ石版や石柱が数多く残されている。写真は国立人類学歴史博物館に展示されているチャビンの石柱の一つ。
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評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。

 遺跡ではほとんど写真を撮らなかった。印象的なのは、真っ暗な遺跡の中を歩いていくと、突然天井から光が差し込みランソンという彫刻を施された石柱が光を浴びて立っていることだが、狭くて暗いので写真が撮りにくい。外から見てもなんだかよく分からない遺跡だ。石の彫刻はかなりあるが、感動するほどのものではない。遺跡のお薦め度は★★。しかし、ここに行くまでのアンデスの自然が素晴らしく、それも含めて★★★にしたい。ペルーを旅行する人はこの方面にはあまり行かないようだが、アンデスの自然を満喫したいなら絶対お薦め。こんなに雄大な自然はなかなか見られないだろう。

 評価項目     評価
 遺跡 ★★
 周囲の環境 ★★★★
 アクセス
 周辺施設 ★★
 お薦め度 ★★★

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ミニバンツアーの途中で休憩した湖の光景
 チャビン・デ・ワンタルはアンデス山中、標高3100mの場所にある。ここへ行くには、首都リマからバスで8時間くらい山岳方面へ入ったワラスという町にまず行く必要がある。
 ワラスからは、定期バスもあるが、よく利用されているのは、ミニバンなどを使った遺跡ツアーだ。町にはツアーオフィスがいくつかあるので、そこで申し込めばいい。途中の景色が素晴らしい。4000mを超える峠越えもあり、断崖絶壁に沿って造られた細い道を車は延々と走りつづける。まさに、アンデス山脈の真っ只中にいるという感動に浸ることができる。
 朝早めに出発し遺跡に着いて昼食。遺跡見学を終わり町に着くのは夕方5時か6時になる。
 

 



 
ラテンアメリカ博物館
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