モンテベルデの森に咲く花

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中央アメリカ 遺跡と自然巡りの旅:第3回

コスタリカ

モンテベルデ自然保護区

 

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プンタ・アレーナス経由でモンテベルデへ

マヌエル・アントニオ国立公園を後にして、次の目的地であるモンテベルデ自然保護区へと向かいました。

 モンテベルデはサンホセの北に位置するのですが、サンホセには戻らず、海岸沿いを通ってプンタ・アレーナスという街まで行くことにしました。日本人が「プンタレ」と呼ぶこの街は、太平洋に面した港街で、コスタリカ人のリゾート地として有名です。

 ケポスからバスに乗り、約3時間でプンタ・アレーナスに到着。真夏のリゾート地という感じで、猛烈に暑いです。ここで1泊して、朝8時のバスでモンテベルデに向かいます。

 翌朝、乗ったのは路線バスと変わらない内装のボロ車両でした。ローカルバスですから、道沿いの停留所ごとに客を拾ってゆっくり走ります。途中からは険しい山道になり、未舗装の坂道を昇るために、スピードが極端に遅くなりました。乗客は増え続け、満員のバスは重くて本当にゆっくりしか走れないのです。3時間半かけて、ようやくモンテベルデの玄関口になる、サンタ・エレーナの町に到着。大した距離を走ったわけでもないのに、このバスは疲れました。


客船が停泊したプンタレの桟橋とローカル感溢れるビーチ。

深い山の中の道をバスは走る。

 

ホテルもレストランも値段が高い…

サンタ・エレーナは、標高が高いために気温が低く、特に朝晩は冷え込みます。私が滞在した3日間は風が猛烈に吹いていました。町は小さいのですが、観光客向けのホテルやレストランがたくさんあります。値段は高めですが、欧米の観光客がほとんどですから仕方ないですね。

 町中に、自然の木を利用してツリーハウスのようにしたレストランがあったので入ってみました。二階のテラスに座り、魚介のパスタとミックスジュースを頼みました。強風にあおられて、いろんなものが飛んでしまうような状態でしたので、落ち着いて食事が楽しめなかったのは残念でした。ただ、たっぷりの魚介が入ったパスタは美味しかったです。支払いは1万1000コロン、2400円くらいでした。サービス料と税金で23%、しっかり取られました。

 

山の中にひっそりと佇むサンタ・エレーナの町。

自然木を生かしてレストランを作っているツリーハウス。

テラス席で食べた魚介のパスタとミックスジュース。おいしいが高い!!

 

一年中雨が降る熱帯雲霧林

モンテベルデ自然保護区まではサンタ・エレーナの町からローカルバスで30分ほどです。宿泊したホテルの前がバスの出発場所になっていて、朝7時半発のバスに乗り込みました。空を見ると暗い雲が覆っており、いまにも雨が降り出しそうな感じです。運転手に「雨が降りそうですね…」と話しかけると、「いつもこんな感じだよ。山の天気は難しくて予想が付かない」と答えます。

  今は一応、乾季なのですが、標高1500mほどのこの辺りは季節に関係なく年中雨が降るようです。常に雲がかかり、霧のような雨が降っているため、熱帯雲霧林と呼ばれるわけです。ちなみに、モンテベルデの年間平均降雨量は3000mmで、東京の倍になります。

  8時過ぎに保護区の入り口に到着。シーズンオフのせいもあり、マヌエル・アントニオ国立公園のように人は多くありません。20ドルの入場料を払って、早速、遊歩道を歩き始めました。

サンタ・エレーナのホテル前にバス停がある。

モンテベルデ自然保護区の入り口。

熱帯林の森の中を歩く

雲霧林の中を歩くルート(Sendero)は何本もあるのですが、なるべく人が少ない道を選び、まずは入り口の北にある滝に向かいました。道は細く、時々、ガイドと数人の客が道を塞いで鳥などを探しています。

 ただ、様々な木が生い茂る密林ですから、ほとんど鳥など見えません。動物もいそうな感じがしません。ひたすら、薄暗い森を歩くだけです。40分ほどで滝に到着。小さな滝ですが、神秘的な感じはします。

  今度は方向を変えて、保護区の南側中心部にある「吊り橋」に向かうことにしました。アップダウンがある山中のルートですが人が多く、ガイド連れのグループと頻繁にすれ違います。道の途中には巨木が多く、木の姿も美しいし、寄生植物などを見ても面白いです。

   

森の中に設けられている遊歩道。狭いところが多い。

森に囲まれ神秘的な感じがする滝。

よく見ると植物も美しい。

たくさんの巨木がそそり立つ。

雨の中を吊り橋に向けて歩く

この辺りから、いよいよ雨が降り始めましたが、まだ、生い茂る木の葉が滴を遮っていて、濡れる心配はあまりありません。ただ、アッブダウンがある泥道は歩きにくく、坂道で足が滑るため、少し焦りました。滝から1時間ちょっとで、吊り橋に着きましたが、雨は強くなる一方です。雲霧ではなく、本格的な降りになりました。

  吊り橋は鉄製で、長さ30mほどあります。密林を高い所から見られるようになっているのですが、雨のため人影はまばらです。渡れるのは一度に10人という橋は、しっかりしていて、あまり揺れません。ただ、遮るものがないので、雨が容赦なく降り注ぎます。周囲の人はみな合羽を着ていますが、私は防水性があるウインドブレーカーですので雨が染み込みます。雨と霧に包まれた周囲の景色はいいのですが、とても、ゆっくり見ていられませんでした。

  橋を渡ったところで、雨が降りやみそうもないので、散策を中止することにしました。帰りのバスが11時に出るので、ここで戻れば間に合うのです。ここまで来ながら、約2時間というあまりに短時間の散策で終了するのは惜しい気がします。しかし、2時間山中を歩いたことで、モンテベルデがどういうところかは理解できました。

 実は、橋の先に行くと密林を高い所から見られる展望台があるそうです。しかし、雨の中では仕方ありません。後ろ髪を引かれる思いで帰りのバスに乗り込みました。ところが、サンタ・エレーナに戻るとまったく雨は降っておらず、青空さえ見えています。ほんの少しの距離なのに、一方は土砂降り、もう一方は晴れ間という天気の違いに驚かされました。


鬱蒼たる森を抜けるルート。

雨の中を吊り橋にやってきました。

雨が振り続きます。。

美しい蝶を見に行く!

日本にいた時、モンテベルデを紹介するテレビ番組を見ましたが、そこでは、密林の上に渡した長い橋を歩いたり、ワイヤーロープにぶら下がって移動するなどのアトラクションを楽しんでいました。しかし、これはモンテベルデではなく、別の場所にある森でやっている遊びです。観光客に人気があるらしく、スカイウォークとかスカイトレックとか言って、町で盛んに宣伝していました。料金は、セットにより80〜100ドルもかかります。このほか、町の北東部にはサンタ・エレーナ自然保護区という場所があり、こちらではモンテベルデより多くの鳥が見られるということです。

 せっかくモンテベルデまできたのだから、この地域に棲む美しい蝶を見たいと思い、町の近くにある「バタフライガーデン」に行ってみました。ここには、蝶だけでなく、世界最大のカブトムシとされるヘラクレスオオカブトムシもいると聞いていました。

  施設には町から徒歩で30分ほどで行けるのですが、入園してすぐ、ヘラクレスオオカブトムシは夏しかいないと聞きました。見れたのはカブトムシの殻だけでした。蝶は、美しいモルフォ蝶などはたしかにいました。しかし、小さな熱帯植物の温室がいくつかあり、その中に何種類かの蝶が飛んでいるだけです。規模の大きい温室があって、そこをたくさんの蝶が飛び回っているという勝手な私の想像は見事に裏切られました。

 ただ、羽が透明になっている珍しい蝶なども見れたので、行ってよかったとは思います。もし次に行くなら、ちゃんとヘラクレスオオカブトムシがいる時期に行きたいものです。

 

美しいモルフォ蝶も止まっていると蛾みたい。羽の模様は蛇の擬態(横にして見ると分かる)。

羽が透き通った蝶。不思議な感じ。

線

 

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「第4回」に続く

 



 
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