県都ソロラ

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中央アメリカ 遺跡と自然巡りの旅:第15回

グアテマラ

県都ソロラとパロポ村を訪ねる



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県都ソロラに行く!

マヤの村巡り二日目は、まず、パナハッチェルが属するソロラ県の県都であるソロラに行くことにしました。ソロラはこの周辺では最も大きい町で、民族衣装を着た人も多いと聞いていました。

 パナハッチェルからローカルのチキンバスに乗り、30分ほどでソロラの中心部にある中央公園横に着きました。金曜日はここで市が開かれると聞いて、その日を選んだのですが、特に何もやっていません。公園の西側には、スペイン風のエキゾチックな市庁舎が建っており、南側にはカテドラルと思われる教会があります。

ローカルバスはいつも地元民で満員だ。

中央公園の横にはスペイン風の市庁舎が建っている。

男性が着ている民族衣装に注目

教会前の広場に行ってみると、民族衣装を着た男たちが集まって話をしています。マヤの人々は、地域によって男性も民族衣装を着るのです。そういう所は、自分たちの文化を誇る民族意識が強いのでしょう。ただ、山奥にはこういう村があるのですが、都市部ではあまり見ない光景です。そこで、近くにいた男性に「この服は誰が作ったの?」と話しかけてみました。

 すると「女房だよ」と、予想通りの返事です。しかし、続けて「あんたも欲しいなら市場で売っているよ」と言います。昔は、マヤの各家庭では女性が織物や刺繍をして民族衣装を仕立てていたものですが、今は女性が着るウイピルという民族衣装も多くが既製品になっているのです。

 「服が綺麗だから写真を撮らせてほしい」と頼んでみると、「いいけど、10Qだ」と言います。「やっぱりそう来たか」と思い、「5Qでどう?」と聞くと、「だめ!」と首を振ります。周りを見れば同じ衣装を着た人は大勢いますので、別の二人組に声を掛けてみました。すると、その人たちも「10Qだ」と言います。どうも、写真撮影の相場があるような感じです。

 ただ、こちらは二人ですので、同じ10Qなら仕方ないと思い、OKしました。2枚ほど写真を撮り、10Q渡すと男性は嬉しそうな笑顔を見せてくれました。日本円で150円くらいですが、これで安いビールが数本飲めるはずです。

民族衣装の男達。

女性の民族衣装はこんな感じ。デザインがパッとしない?

アティトラン湖が見える場所を探す

ソロラの町は、アティトラン湖を囲む山の中腹にあります。パナハッチェルに行く途中に湖がよく見える展望台があるのですが、ここでも同じように見える場所があるのではないかと探してみました。

 中心部から湖が見えそうな南に坂を下りて行きました。すると、若者たちが走り回っているサッカー場があり、その横の坂道を上ると、視界が大きく開けて、先の方にアティトラン湖が見えたのです。この日は天気が良く、青い湖と緑の山々が連なって見える雄大な景色です。

 眼を左の方に転じると、アンティグア方面にあるいくつかの火山も見ることができます。そのうちの一つが、ちょうど噴火したところで、黒い煙が火山の頂から吹き上がっていました。

 ソロラ自体は、特に面白いものがあるわけではないのですが、パナハッチェルから近く、マヤの人々が集まる、グアテマラらしい町の雰囲気を手軽に味わうにはいい所だと思います。

町は山の斜面にあるため坂が多い。

アティトラン湖がよく見える場所があった。

青い織物の村パロポに行く

昼にパナハッチェルに戻り、午後からサンタ・カタリーナ・パロポ村(以下パロポ)に行くことにしました。

 パロポは青い織物で有名で、旅行会社が主催する村巡りボートツアーのコースにも入っています。個人で行く場合は、ボートより乗り合いトラックを使うほうが安いし簡単です。パナハッチェルの中心部から出発するトラックに乗ると、ホテル・エルソルの前を通る湖に沿った山間の道を走ります。

 椅子など無いトラックの荷台ですし、大勢の客がいるので、立ちっぱなしになることが多いのですが、パロポには30分程度で到着するので、問題はありません。

サンタ・カタリーナ・パロポ村に到着。村人を乗せたトラックが右に見える。

パロポ村の教会。小さいが、綺麗な建物だ。

青い織物を作る女性たち

パロポの村は湖に面した山の斜面に広がっており、湖岸近くには学校と雑貨や土産物などを売る商店が並んでいます。

 道路沿いにある店で売られている織物を見ながら歩いていると、店の中で織物を織っている女性がいました。マヤの伝統的な織物の技術は母親から娘に受け継がれていくものですが、現在では、既製品の織物が安価で手に入るため、こうした時間のかかる地道な作業を嫌う女の子が多くなっています。ですから、土産物屋にも科学染料で染めた糸を機械で織った品が多く、手作業で丁寧に織り上げる織物は貴重品となっているのです。

 こうした良質の織物は値段も高く、なかなか買えませんが、女性が着用していウイピルと呼ばれるブラウスは美しく、異なったデザインや色合いを見ているだけでも楽しいのです。

湖岸にある学校のグランドでは子供たちが遊んでいた。

伝統的な手法で織物を作るマヤの女性。

パロポ独特の青い織物は美しい。

のんびりした村の雰囲気が一番

パロポは小さな村で、織物以外には特に見るべきものもありません。ただ、村の前に広がる湖の景色が美しく、パナハッチェルのような騒々しさとは無縁の、のんびりした田舎の雰囲気がとてもいいのです。

  パナハッチェルからのボートが着く桟橋に続く道には、土産物を売る屋台が並び、店番の女の子たちが観光客に話しかけてきます。冷やかしで彼女たちと話していると、笑ったり、怒ったりして、楽しい時間がすごせます。そのお礼にちょっとした土産を買ってやるだけで、素朴な彼女たちは喜んでくれました。

パロポの女の子たちは家の手伝いで物売りに励んでいる。

パロポの桟橋から美しい湖の景色が見える。

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