パナハッチェル

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中央アメリカ 遺跡と自然巡りの旅:第13回

グアテマラ

美しい湖畔の町 パナハッチェル



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アティトラン湖畔に到着

キリグアからアンティグアを経由し、グアテマラ南西部に位置する美しい湖、アティトランの畔にある町、パナハッチェルにやって来ました。

 北部の町フローレスが古代マヤ遺跡巡りの拠点だったのに対し、パナハッチェルは現代マヤの村巡りの拠点として栄えています。マヤの人々が暮らす村はグアテマラ西部の広い地域に分散しているのですが、アティトラン湖の周辺にも数多くの村があり、パナハッチェル発の遊覧船で巡ることができるのです。

  ここも、以前は、自然に囲まれた、落ち着いた感じの町でしたが、今やグアテマラでも一、二を争う観光地と化しています。新しく作られた町ですので、フローレスやアンティグアに比べて情緒もないし、外国人観光客だらけ、土産物屋だらけで騒々しく、落ち着かないといった感じになってしまいました。

パナハッチェルのメインストリート。地元の若者や観光客で昼間は常に混雑している。

日本人経営の綺麗な宿へ

アンティグアから直行のシャトルバスでパナハッチェルに着くと、すぐに宿泊予定の宿「ホテル・エル・ソル」に向かうことにしました。

 バス停から歩いて行こうと思いましたが、かなり遠そうだったため三輪のタクシー、トゥクトゥクに乗りました。5分ちょっとで町外れに位置するホテルに到着。ここも日本人が経営する宿ですが、外観は、一般的な日本人宿とは違う立派な建物です。

 宿の主人に聞くと、ここは日本人相手というわけではなく、欧米の観光客も多く泊まっている普通のホテルだそうです。宿泊料はシングルで160Q(2400円くらい)ですが、部屋は中級ホテルのような感じで綺麗です。中庭にはペットとして飼われているウサギもいます。このウサギ、こちらでは食用としていますので、通りで売られているのです。

ホテルに向かって通りを歩く。

水色の建物が「ホテル・エル・ソル」。

湖の夕刻の荘厳な光景を見る

到着した日は天気が悪く、空には黒い雲が垂れ込めていましたが、夕方には天気が回復し始め、暑い雲間からオレンジ色の太陽が顔を出しました。 湖の周囲を巡る遊覧船が停泊する桟橋から、アティトラン湖に広がる夕刻の荘厳な光景が見られたのはラッキーでした。

 この桟橋の近くには、湖で採れる魚やエビなどを使った料理を提供するレストランが軒を連ねています。せっかくここまで来たのだから、名物料理が食べたいと思い、夕食のために適当なレストランを探すことにしました。

夕暮れの中、桟橋で抱き合うカップルがいた。

景色はいいが、料理はいまいちのレストラン。

数多いレストランのメニューや値段、ロケーションなどを見比べながら30分ほど歩きました。ところが、時間が早いのか、日が悪いのか、レストラン内に客がほとんどおらず、この日は、ここで食事をする気になれませんでした。

 実は、後日、湖に面したレストランの一軒で食事をしました。海老、カニ、魚が入った高価なスープを頼んだのですが、見てくれも味もいまいち。魚介類の調理に慣れない人たちの料理ですから、日本人の口に合う料理を作れないのは仕方ないのかもしれません。客もほとんどいない薄暗い店内で寂しい思いをしました。

レストランのテーブルから見たアティトラン湖の景色。

カニ、海老などが入った魚介のスープ。う〜ん!?



偶然見つけた日本料理屋に入る

あてもなく町のメイン通りを歩いていた時、ふと路地を見ると「SUSHI」と書いてあるのに気がつきました。こちらによくある、まがいものの「すし」かと思ったのですが、店のある建物が非常に雰囲気がいいのです。メニューと店を見るだけと思って中に入ってみました。

 建物は、この周辺に住むマヤのカクチケル族の文化などを紹介する博物館のようですが、モダンとクラシックが融合したデザインが美しいです。奥に進むと、綺麗に手入れされた中庭に出ました。その周囲の廊下部分がオープンテラス形式のレストランになっています。非常にシンプルなデザインのインテリアですが、高級感が漂っています。

 値段は気になりましたが、雰囲気が気に入ったので、今晩はここで食事をすることにしました。

博物館という垂れ幕がかかった建物。

レストランのテーブルから見た中庭。左にあるのは厨房。

レストラン・ハナで夕食を楽しむ

テーブルには欧米人の観光客が数グループいました。空いていたテーブルに座ると、すぐに若いウエイトレスがやってきてメニューを見せてくれました。寿司だけでなく、天ぷら定食やかつ丼など、定番の日本食が揃っています。価格は定食が65Q、丼物が60Q(900円くらい)とリーズナブルです。

 私がかつ丼とビールを注文すると、ウエイトレスは「あなたは日本人ですか?」と尋ねます。「そうです」と言うと、「レストラン・ハナに、よくいらっしゃいました」と笑顔で応えます。出てきた、料理も悪くありませんし、ウエイトレスは、時々、「何か足りないものはありますか」などと声を掛けてくれます。従業員のしつけもよくできているし、海外で、店のつくりにも、メニューにもこれだけこだわった日本レストランはそう多くないと思います。

 しばらくすると、この店のオーナーの日本人女性が挨拶にやってきました。聞くと、元々、ホテル・エル・ソルで店をやっていたが、2年前にこの場所に移ったということでした。「地球の歩き方」には、まだエル・ソルで営業していると書いてあります。彼女は「いつになったら訂正してくれるんでしょうか?」と笑っていました。

 
木のテーブルを使ったシンプルな内装のレストラン。

注文したかつ丼。味噌汁付。量も多い。

また、いつか来ようと思う町

パナハッチェルの町は騒がしくて、見るべきところもありませんが、世界一美しいとグアテマラ人が誇るアティトラン湖とその周囲にそびえる火山群の光景は、素晴らしいです。また、ホテル・エル・ソルのような日本人経営の宿やレストラン・ハナのような日本食堂があるのも、他の町にはないいいところだと思います。町を出るとき、また、いつかこの町に来たいと思いました。

湖畔の展望台から見た景色。

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