カハルペチ遺跡(マヤ文明) ベリーズ




静かな森に埋もれた丘の上の宮殿

ピラミッド型のA1神殿
 カハルペチ遺跡は中米ベリーズの中西部にある町、サン・イグナシオの南の丘の上にある。ここに人が住み始めたのは紀元前1200年ころと言われており、周辺地域では最も古い時代の遺跡の一つとされている。ここが放棄されたのは西暦800年代のことだが、その理由は明らかになっていない。

  遺跡にはピラミッド型の建築物や住居など34に上る建築物がある。全体として見ると地域防衛のための砦のような感じだが、マヤのエリート一族が居住していた宮殿ではないか推測されている。ちなみに、カハルペチというのはダニのいる場所(Place of the Ticks)という意味で、この遺跡の調査に当たった学者がダニに悩まされたことから名づけられたそうだ。

この遺跡には目立った特徴がある建築物はないがA1というピラミッド型建築物がマヤの特徴的な神殿の形をしている。高さは24mほどの小さなピラミッドで、上に登っても周囲の森に覆われた遺跡が一部見えるだけだ。
      

 



 カハルペチ遺跡の入り口にあるビジターセンター。ベリーズの遺跡は周辺施設が整備されていないことが多いが、ここは町が近いということもあるのだろう、出土品の展示施設も兼ねたしっかりしたセンターがあった。


 遺跡見学の順路で最初に入るのが最も広い「B広場」。その前に見えるのが砦の白壁に門が作られたような感じの建物の「A2」だ。この四角い入り口の先に「A広場」がある。


 周囲を建物に囲まれたこじんまりした「A広場」。上写真のピラミッド型の「A1」神殿の前にある。


 東側から見た「A1」。ここからでは、なんだかよくわからない建物だ。


 西側から見た「A1」。修復されているのはこの北面だけで、未修復の部分からは木が生えている。


 「A広場」から「A1」の横を抜けていくと、この「E広場」に出る。右側の建物は「E1」、小山のように見えるのが「A1」の南面。


 「A広場」から建物の間を抜ける通路。マヤの持ち送り式アーチが設けられている。この遺跡ではこのようなアーチが多用されている。


 「E広場」から東に向かうと「F広場」に出る。これで「A1」の周りを一周したことになる。左の壁が「E1」で、小山が「A1」、右側のアーチがある建物は「A6」になる。この辺は遺跡の雰囲気がいい。「A1」を修復すれば、もっとよくなりそうだ。


 

カハルペチ遺跡の訪問レポートはこちら

第6回 シュナントゥニチ遺跡、カハルペチ遺跡



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勝手に評価

評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。

小さな遺跡で特段優れた建築物などがあるわけではない。ただ、森の中に隠れて佇む風情ががいい。遺跡の神秘性も保たれていて悪くない。アクセスも町から歩けるところにあるので悪くない。立派なビジターセンターがあり遺跡の説明なども必要十分にされているのがいい。

 

 評価項目     評価
 遺跡 ★★
 周囲の環境 ★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設 ★★★
 お薦め度 ★★

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行き方

ベリーズ中西部の町サン・イグナシオの南に位置する。町の中心部から徒歩で30分程度で行ける。タクシーを使えば10分足らずだ。


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