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南米ボリビア・ペルー 遺跡と大自然の旅:第13回

マチュピチュの峰に登る!


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マチュピチュ入場に新規制始まる!

マチュピチュ遺跡はシーズンオフでも大勢の観光客が押し寄せます。このため、入場制限が年々厳しくなり、2017年7月から新たな入場規制が実施されています。

 新しい規制は主に二点あります。一つめは、これまでは朝6時から夕方の5時半までとなっていた入場時間が、午前と午後の部に分けられたこと。午前の部は6時から12時まで、午後の部は12時から5時半まで。入場者はどちらかを選ばなければなりません。

 二つめは、入場は必ず正規のガイドと一緒でなくてはなりません。ツアーであればガイドと一緒に行動するので、大きな問題はないと思います。しかし、個人旅行の場合はガイドを雇う必要があるので、コスト負担が大きくなります。

 今回のマチュピチュ旅行は2017年4月で、この規制が行われる直前でした。マチュピチュは今回が3回目だったため、遺跡以外のアクティビティを考えていたところ、旅行会社の担当者から「マチュピチュ峰はどうか?」という提案があったのです。

 マチュピチュの背後にそびえるワイナピチュ峰には登ったことがありますが、マチュピチュという山があることも、そこに登れることも知りませんでした。聞くところでは、ワイナピチュは登山人気が高く、ハイシーズンには1か月前に入山チケットの予約が必要とのことですが、マチュピチュ峰はあまり知られていないため、直前でもチケットが入手できるそうです。

 入場規制が行われている現在もマチュピチュ、ワイナピチュの両方の峰に登ることができますが、以前より時間制限が厳しくなった点に注意が必要です。

雲に包まれたマチュピチュ遺跡とワイナピチュ峰。

遺跡行きのバスは長蛇の列

マチュピチュ峰に登るには、午前7時から8時、午前9時から10時の2グループのどちらかを選択しなくてはなりません(現在は変わっているはずなので要確認)。チケットにその時間が記入され、遅れると入山できないそうです。

 遺跡見学の時間を考えて7時からを選択しました。ただ、遺跡内の登山口に朝7時ころに着くためには、6時ころマチュピチュ村を出るバスに乗る必要があります。バス乗り場はいつも長蛇の列になるため、6時15分前には並んでおきたいと思いました。

 宿泊したホテルは朝の早い客のために5時から朝食を用意してくれます。食事を終えて5時半にホテルを出ました。10分ほどでバス乗り場に着くと、聞いていた通り旅行者の長い列が道路を埋めています。しかし、中型のバスが次々と来るので、15分ほど待っただけでバスに乗ることができました。

 遺跡に向かって、バスはジグザグの坂道を上り続けます。天気が悪いため、周囲の山々を雲が覆い、神秘的な感じがしました。

マチュピチュ村の景観

マチュピチュ遺跡行きのバスはきれい

雲が多くて周りの山が見えない!

マチュピチュ峰登山口へ

30分もかからず遺跡の入り口に到着。ところが、ここも入場を待つ人達が大勢いて、入り口ゲート前の階段は埋め尽くされています。

 遺跡内には食べ物の持ち込みは禁止されていると聞いていたので、私は水しか持ってこなかったのですが、入場ゲートでは特にバック内を調べたりすることはありませんでした。遺跡だけなら水でいいと思いますが、山に登る場合はエネルギー補給用の食べ物を多少は持って入ってもいいのではないでしょうか。

 すでに7時近かったため、遺跡内を歩いてマチュピチュ峰登山口に向かいました。マチュピチュ峰はワイナピチュ峰とは反対側に聳えるため、途中のテラスからはマチュピチュ遺跡とワイナピチュの絶景が見られます。

遺跡の入り口前も大混雑!

遺跡の入り口付近の通路

マチュピチュ峰の登山口方向に広がるテラス

マチュピチュの絶景現る!

最初、遺跡はほとんど雲に埋め尽くされて見えない状態だったのですが、風が雲を払ったことでその姿を現しました。

 そこにちょうど朝日が差し込み、3回目のマチュピチュで、これまでで最も神秘的で美しい光景が見られました。雨季は遺跡見学には向いていないのですが、マチュピチュ独特の雲に包まれた光景を見るにはこの季節が適しています。乾季の9月に来た時は、まったく雲がなく、神秘的な光景を見ることができませんでした。

雲が吹き払われマチュピチュが現れた!

マチュピチュ峰登山を開始!

7時ちょうどに登山口に着きました。すでに10人ほどが待っており、ゲートが開くと小屋で登山ノートに自分の名前を記入してから坂道を登り始めました。

 10分も坂を上ると、もう、嫌になりました。坂がきついし、周囲は林で景色は見えないし、ただ苦しいだけです。頂上までは2時間と聞いていましたが、これではとうてい上れないと思いました。

 ワイナピチュの方は切り立った崖に付けられた道を昇っていくので、結構辛いのですが、景色が見られる楽しみがあったように記憶しています。こちらは、最初のところは景色が見える場所が少なく、インカ道の石の階段をひたすら上り続けるしかないのです。

登山口には開門を待っている人たちが・・

こんな感じの石段が延々と続いている

断崖のそばを通る石段もある

1時間45分で頂上に到着

それでも、急がず、「時間が無くなれば途中で戻ろう」という気持ちで、一歩ずつ階段を上り続けました。途中、何カ所も設けられている展望台に着くと、しばらく休憩し、ゆっくり景色も楽しむようにしました。周囲は雲に覆われていて、ほとんど景色は見られませんでしたが…。

 1時間半を経過するころ、山道は細くなり、崖の淵を歩くようになりました。右後方の雲の間からワイナピチュの尖った峰が突き出しているのが見えます。晴れていれば、マチュピチュとワイナピチュの絶景が見られると思います。

 やがて、急な坂の上に空に突き出すような展望台が見えました。「ひょっとしたら頂上が近いのか?」と思い、最後の力をふり絞るようにして登っていくと、それは頂上直下の展望台でした。結局、1時間45分ほどで頂上に到着。着いてみると、意外にあっけなく、最初に思ったほど大変ではなかったような感じです。

 残念なのは天気です。マチュピチュ峰は標高3060mあり、ワイナピチュ峰の2720mより高いのです。晴れていれば、頂上から周囲を囲む山脈群の360度パノラマが楽しめるはずですが、この時、周囲は完全に厚い雲に覆われており、厚い雲が時々私たちを包み込んで真っ白になります。待っていても雲がなくなる様子が見えなかったため、あきらめて下山することにしました。

下の方にワイナピチュが見える!

頂上から見た景色。下方に展望台がある

ここがマチュピチュ峰の頂上。なんも見えん!

雨が降って来た!!

登山口には10時過ぎに戻って来ました。これから遺跡をゆっくり見学しようと思ったのですが、雨が降り始めました。

 大勢の観光客が遺跡の屋根のある部分に固まって空を恨めしそうに見ています。私は、持っていたレインウエアを着て少し歩きましたが、防水ズボンに水が浸透するほど濡れてしまいました。しばらくしたら雨が上がるかもしれないと屋根の下で待ってみたりしたのですが、雨脚はかえって強くなるばかりです。

 昼が近かったため、一旦遺跡の外で食事をして雨が上がるのを待つことにしました。遺跡の外にはホテルのレストランとスナックがあります。レストランはビュッフェ形式で4000円以上しました。そこで、スナックに行きましたが、ここにも長蛇の列。屋根付きのオープンテラスのテーブルは人で埋まっています。それでも、食事を終えて帰る人も多いので、少し待てば座ることができました。

 大きなハンバーグとコーラ(両方で1300円くらい)を頼み、派手に雨漏りする屋根の下で、水滴をよけながら食事を済ませました。午後1時になっても、雨はやむ気配を見せません。衣服が濡れているせいもあって座っていると寒いのです。ついに待ち続けるのが苦痛になり、あきらめて村に帰ることにしました。遺跡をじっくり見たかったのに、残念ですが仕方ありません。

遺跡が濃い霧に包まれてしまった!

雨に濡れながらの観光も仕方ない

一旦、遺跡外へ退避することに・・

村へ帰る人たちがバスを待つ。奥の建物の2階がスナック

線

 

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「第14回」に続く

 



 
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