ベカン遺跡(マヤ文明) メキシコ



周囲を濠に囲まれた城塞都市 ベカン

上部が崩れているがかなり立派な造りの建造物4
 ベカンはこの地方特有のリオ・ベック様式の建物が数多く残されているかなり規模が大きい遺跡だ。特徴は都市を取り囲む堀や城壁が作られていたことで、周辺の有力都市との抗争に備えていたことがうかがえる。

 この地に人々が定住を始めたのは紀元前600年ころだが、都市が最盛期を迎えたのは西暦600年から1000年ころまでとされている。
      


 左は遺跡に掲示されているベカンの鳥瞰図。周囲を濠が囲んでいることが分かる。現在は水はなく、濠の跡が残るだけだ。右は各建物の前に置かれた案内板。これは建造物2のもの。


 ベカン遺跡には周囲を神殿などが囲む3つの大きな広場がある。その一つ、東広場には四面に1、2、3、4の建造物が建てられている。これは上写真と同じ建造物4を広場側から見たところ。こちらは北面になる。

 東広場に置かれた丸い祭壇。こういう形の祭壇は珍しい。


 東広場の南面にある建造物1の威容。細長い基壇の両端に塔を建てたリオ・ベック様式のデザインが目を引く。


 建造物1を広場とは反対の南側から見たところ。二階部分はかなり崩れてしまっているが、建物の出入り口になる部分の四角い柱が残っているのが見える。


 建造物1の南面に残る壁面装飾。かなり手の込んだデザインから、この建物の重要性が推測できる。


 広場の西面にある建造物2。幅の広さに比べて奥行きが浅いため、平べったい形だが、ピラミッド型の神殿だったようだ。


市松模様の壁面装飾がモダンな感じ。
 ベカンは、このほか中央広場を囲んで建つ建造物群も見所になっている。特に、建造物9は高さ32mのピラミッド型神殿で、この遺跡の最大の見所と言っていい。しかし、この存在を知らずに見過ごしてしまったためここでは紹介できない。ベカンに行く人は、中央広場も見逃さないようにしてほしい。

 

ベカン遺跡の訪問レポートはこちら

第8回 シュプヒル、ベカン遺跡、チカンナ遺跡



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勝手に評価

評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。

 バラエティに富んだ建築物が存在する遺跡だ。結構見ごたえはあるのだが、ここだけに存在するといった特徴的なものがないのが残念。最初の評価は★★だったが、その後、この遺跡の最大の見所である高さ30mのピラミッド神殿を見逃していたことが分かった。これでは、この遺跡に関しての評価はできない。まことに残念。


 評価項目     評価
 遺跡    ―
 周囲の環境 ★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設
 お薦め度    ―

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行き方

 ベカン遺跡はカンペチェ州の東端に位置するシュプヒル(Xpujil)という町のすぐ近くにある。この辺には、チカンナ、シュプヒル、オルミゲロといったリオ・ベック様式の遺跡が集まっており、シュプヒルの町をベースにして遺跡巡りができる。シュプヒルには、カンペチェおよびチェトゥマルから長距離バスが出ている。チェトゥマルからは2時間ほどで着く。

 遺跡に行くには、タクシーを利用するのが一般的。バス停の前に停まっているタクシーと値段交渉して雇えばいい。タクシーの運転手は遺跡ごとの料金表を提示するが、何カ所かまとめれば安くすることが可能だ。


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