シビルチャルトゥン遺跡 メキシコ


メキシコ

太陽が昇る七つの人形神殿

窓から太陽が顔を出す、七つの人形の神殿
 シビルチャルトゥンは紀元前300年ころから居住が始まったマヤの古い都市で、最盛期の西暦800年ころには25平方キロの広さに8000棟に及ぶ建築物があったとされている。現在は、低木の林を切り開いた場所に小規模な神殿やピラミッド、広場などが点在するだけで、見所はあまり多くない。ただ、秋分と春分の日には、都市の東に位置する七つの人形の神殿の窓から昇る太陽が顔を出すようになっており、この日にはマヤの祈祷師が太陽を迎える儀式を行っている。メキシコのテレビ局でも、同じ日にチチェン・イッツアのククルカン神殿に現れる蛇の影と共に、この神殿に上る太陽を紹介している。



 現在整備されている部分の図。遺跡は更に広範な地域に散らばっており、多くの部分はほとんど手がつけられていない。


シビルチャルトゥン遺跡の入口。 この規模の遺跡としてはかなり立派な施設だ。

 中央広場と七つの人形の神殿を結ぶマヤ時代の道路サクベ1。

 サクベ1を東に進むと道の中央に石碑が建てられており、その先に七つの人形の神殿がある。石碑の表面は風化が進んでなにも残っていない。

 七つの人形の神殿という名は、ここから7つの土の人形が出土したことに由来する。四角い神殿の四面にある入り口上部と四隅に仮面の形が見える。


 中央広場の東側に3本の石碑が並んで建てられている。この石碑の表面にも何も残っていない。


 サクベ1から中央広場に入る場所に建てられている建造物36と名づけられたピラミッド状建築物。


 建造物36の上から見た中央広場。奥に細長いテラス状の建造物44があり、その手前にアーチ状の構造を持つ変わった建造物がある。これは、スペイン人が遺跡の石を利用して建てた教会だ。


 建造物44は長さが130mある階段式のテラスで、上部には四角い柱が並んでいる。広場で行われる儀式などを眺めるのに向いた作りだ。


 中央広場の西側にあるセノテ・シュラカー。地下水脈とつながっているため水は澄んできれいで、たくさんの小魚も泳いでいる。この日は平日だったため人は多くなかったが、休日ともなると大勢の人が水浴びに来るそうだ。


 暑い日だったので、地元の親子が気持ちよさそうに水浴びを楽しんでいた。


 併設の博物館に置かれた、シビルチャルトゥンンの支配者を刻んだ石碑19。ここには、シビルチャルトゥンンだけでなく、他のマヤ遺跡の出土品なども展示している。


 博物館の建物の外に並べられた石像の一つ。これは、チチェン・イッツアから出土したチャックモールだそうだが、身体を斜めにした変わった姿をしている。




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評価の基準:★★★★★=文句なしに素晴らしい、絶対お薦め。★★★★=かなりいい、是非一度見てほしい。★★★=なかなかいい、見逃すのは惜しい。★★=まあまあ、期待しないで見てみてはどうでしょう。★=特にお勧めはしません。無星=なんだこれ、見ても疲れるだけ。

  まだ十分に整備されていない遺跡だが、七つの人形の神殿などの特徴的な建物があって、面白い。遺跡自体の星は★★半くらいが妥当と思うが、今後、整備が進めばもっと見ごたえが出てくるかもしれない。このレベルの遺跡としては博物館やビジターセンターなどがかなり充実している。アクセスは、メリダから路線バスで1時間ほどとかなり行きやすい。

 評価項目     評価
 遺跡 ★★★
 周囲の環境 ★★★
 アクセス ★★★
 周辺施設 ★★★
 お薦め度 ★★★

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 ユカタン半島の中心都市メリダの中心部にある、プログレソ行きバス・ターミナルから遺跡の前を通るローカルバスが出ている。バスはプログレソ行きではなく、窓にDzibilchaltunと書かれている。乗る時、運転手に「シビルチャルトゥンで降ろしてくれ」と言っておくと、遺跡に続く道の前で降ろしてくれる。ただ、このバスは本数が少ないので、早く行きたければメリダの中心部から頻繁に出ている乗り合いワゴンを使ってチャブレカルという町まで行き、そこから三輪タクシーで遺跡に行く手もある。帰りのバスもいつ来るか分からないので、遺跡前にいる三輪タクシーでチャブレカルまで行き、そこから乗り合いワゴンでメリダに戻るほうが楽だ。

 



 
ラテンアメリカ博物館
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